絵と生

とにかく仕事やめたい

昔の絵

自分がどれだけ上達したかの指標になるから昔の絵は保管しておきましょう…っていうのはあらゆる所で言われていることですが、まず取っておかないんですよね。恥ずかしいから。アナログだと単純に邪魔になるから。ポーズマニアックスをやってた時は増え続ける紙の束がただただ恐ろしかったのを覚えています。そして見比べるということもあまりしてこなかったんです。昔の絵って、見るの恥ずかしいじゃないですか。結局ばんばん捨ててたんですけど。今思えば昔の絵が見られないって、上達してたってことだったんですよね。

 

つい先日、10年前に描いた自分の絵を見つけて…上手いな…って思ってしまったんですよね。上手いし面白みがあった。衝撃でした。昔の自分の絵を恥ずかしがらずに見られるなんて初めての経験でしたが…ここ最近で一番「老い」を感じましたね…。その当時は、描きながらやっぱりモヤモヤしてたのを覚えているですけど、今見ると悪くない。その事実が非常にまずい。と思いました。かの有名な名言「昔は良かったと言うようになったらそいつは終わりだ」がリフレインしてるんです。

肉体の衰えにも多少の悲しみはありますが、まあ良いんです。白髪もシワもシミも些細なことです。でも絵に関する衰えは堪えます。技術的な部分は時間とともにスキルアップしていくんですけど、ダウンする速度もまた速いんですよ。若さゆえのエネルギーは段違いだな〜と思います。絵が発光してるんですよね。なんていうか…未熟だけど光るものがあるってこういうことかもしれない。まあ今光ってないから気のせいっていうか、磨き不足ということに…しておきたいと思います。物を覚えるスピード、感受性、それをアウトプットする情熱。ひらめき。そういったものが衰えていくんでしょう。

この一瞬が明日には色褪せていく。悲しいけどこれは事実っぽい。今はね。時間を大切に。10年後の私に胸をはれる「今」を積み重ねていけたら良いですね。

 

でも、今の私の方が勝ってる部分、沢山あるから。勝ってるから。総合的には。人間力、経験値、財力、これからの絵に費やせる時間も!圧倒的だから!

1ヶ月も経ってない

見比べる

1ヶ月経ってないけど、比較してみましょう。描き終わるようになってきましたね。何故か前の線の方が好き。シャーペン。

年々、肩の力は抜けて素直になっている。性格はその逆なんですけど、絵に対する姿勢がね。年取るのも悪うないです。