絵と生

とにかく仕事やめたい

絵と生きる

自分が好きなことは

「絵を描くこと」って

現実には言いづらいんですよ。

ものごころついたころから描いてるのに。

絵を描いてる人って世の中に沢山いるのに。

 

しかも描く絵っていうのが

風景画とか似顔絵とかじゃなくて

アニメのキャラクターだと

さらに言いづらくなる。

アニメ大国なのに。

 

年を重ねて、さらにさらに言いづらい。

 

職場は絵とは無縁の場所を選んじゃった。

私にとってお金を稼ぐことはとても重要な任務で

好きなことと仕事は別々が当たり前。

 

お金のためだけに始めた社会人生活は

苦手なこといっぱい。

コミュニケーションとか

社交辞令とか

空気読むとか。

 

人間関係で人格を変え

会社組織にボロボロにされて使い捨てられる人を目の当たりにしても

そういうものだよね、と受け流し

 

もっと組織のために

人のために

誰かの期待のために

我武者羅になっていたら

しんどくなっちゃった。

 

周りを見たらみんな好きなように生きてる。

それを周りの人は許してくれる。

 

だからね

私だってもっと自分の好きなことのために生きて良い気がするって。

いや前々から薄々感じていたけど

見ないふりしてただけで。

 

振り返ると大学選びも

家から一番近いって理由で

絵と関係ないところに行ったんです。

お金かからない方法を選んだんです。

 

絵っていつでもどこでも描ける。

道具も紙とえんぴつと消しゴムだけで低コスト。

身近過ぎて、学校とか会社でわざわざやらなくて良いって

言い聞かせてたんでしょうね。

絵なんかなくたって生きていけるって思ってたんでしょうね。

 

その通りなんですよ。

 

でもね、本業の傍らで絵を描き続けていたんです。

辛いこと、嫌なことがあっても絵を描くと

息継ぎできたんです。

 

気がついたら

絵を描かないと生きていけない体になってたんです。

 

だから描いて描いて

あわよくば稼げるようになって

仕事やめる。